それってなあに?



恋愛話とはちと違うけど、あるサイトで従姉妹とのお話を書いているのを見て思い出した話。

 

私が小学4年の夏休み、母方の実家・新潟に遊びに来ていた。

その時お母さんのお姉さんの子供も来ていた、要は従兄妹である。

お兄ちゃんは私より確か3・4歳上、妹は私と同じ年。

 

母方の実家は母の兄弟のうち長男が継いでいて、そこの家族も住んでいた。

といってもその時は長男だけしかいなかったけど、従兄弟に当たる長男は私と一回り以上違うし、もう就職していたので遊んでもらうことがそんなになかった。

 

夏の昼下がり、皆出かけて誰も居ない。

お留守番の2人はその長男の部屋でクーラーをガンガンにつけて漫画を読んでいた。

2人でダブルベッドの上で寝転び並んで仲良く。

 

読みだしてしばらく経った。

 

 

 

「なぁ、ゆうきぃ〜」

 

お兄ちゃんが声をかけてきた。

漫画に読みふけっていた私は

「ん〜?」

と生返事を返す。

 

お兄ちゃんは私にこう言った。

 

「S○Xしてぇ!」

 

 

 

私は漫画に集中していた。

そしてもうひとつ、その意味をまったく解かっていなかった。

 

「すれば?」

 

「!!」

 

ひたすら鳴いている蝉の声、熱すぎる夏の日差し。

従兄弟の行動はそのせいだったに違いない、そう思うことにしている。

 

そして・・・

 

 

上に覆い被さってくるお兄ちゃん。

そして私の顔に顔を近づけてきた・・・

 

 

「お兄ちゃん・・・重いよぉ」

 

「いいから・・・」

 

「ねぇマンガ読んでるでしょ〜?」

 

「いいから、いいから・・・」

 

「だからぁ、暑いし重いってばぁ・・・」

 

 

夏の日差しが差し込む部屋でじゃれあう2人。

皆出かけてしまって誰も居ない家の中は2人の声だけが聞こえる。

そして。

 

 

 

 

 

 

「・・・っ重いっわ!!(怒)」

 

 

お兄ちゃんを蹴り上げたかと思うと、部屋を出て廊下で漫画を読みふける私の姿があった。

 

すぐ後皆帰ってきた為、お兄ちゃんはどうしていたか記憶にはない・・・

 

 

熱過ぎる夏だったから仕方ない、今でもそう思っている。

 

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