女の賢さ

〜チョコ売り場で考察してみたり〜

２月もまだというのにお店にはそろそろチョコレートの山ができ始めています。

一昨年のこと。

暇人していた男友達Ｏを連れて新宿のハンズにいきました。

２月の頭だったため１階にバレンタインデー用にできた特設売り場にはえらくたくさんの女性がわらわらしていました。

「すっげー・・・」

確かに、血眼とは言わないけどそれなりに皆必死。

特に男の彼には驚くだろう。

でもこの時期女はけっこうがんばったりするのだ。

「好きな人」だったり

「お気に入りの奴」だったり

「義理でしかたなく」だったり。

いろんな思いを胸に、他の女性と戦いながらチョコを探すのだ。
ある意味前哨戦なのかもしれない。

私は何をしに行ったかと言うと「今年は生チョコを作ろう」と材料を見に行ったのだ。

元旦那君はケーキ職人だったことがあるので「うまい！」と言わせたくて毎年頑張っていたのだけど、離婚したので必要無かったが「腕試し」みたいなもんで作ろうと思ったのだ。

お祭り騒ぎ好きだし。

さて、驚く友人Ｏが面白かった私はこそっと耳打ちした。

「いいか、買い物してる女の子のカゴの中のぞいてみ？」

「なんで？」

「あとで説明しちゃる」

こそこそのぞいていく友人。

その横で棚に飾っている売り物をじっと見ている私。

「いやぁ・・・なんであんなに買うものがあるだろうなぁ」

私は笑いながら「皆必死なのよ」と言った後、カゴの中身の説明をしだした。

「いいかい、まずちょっと棚を見てみ？」

私が指した棚には「簡単！手作り風ケーキミックス」などといった「混ぜるだけですぐできる」というトリュフからケーキ・ブラウニー・クッキーが並んでいた。

「今は便利やなぁ」

「ああいうのを買っている人のカゴの中にはたぶんラッピングするのが別に買ってある。想像するに『私が作ったの』とか言って渡すだろうね（笑）」

「・・・なるほど」

「製菓用のチョコを買ってラッピングも別な人は１からチョコ溶かして、クリーム混ぜてと作るだろうが、便利になったもんでああいうミックスやらセットは種類はたくさんあるし、味も悪くないから騙される人はいるだろう」

「ちょっとずるいな（苦笑）」

「それで相手が喜ぶなら、まあいいんじゃないかい？貰うことに意義があって、味まではそこまで問わないと思うが…」

そう、私は友人に女の賢さ（？）を解説していたのだ・・・

真剣に選び、作り、渡す。

最初から作って失敗しても愛があればいいのだ。 ＞いいのか？

だけど頑張って「良いもの」をあげたい。

その気持ちからそういったものを選ぶのはわからなくないし、そのほうが食べさせられる男にとっても体が安全なわけだ。

男性諸君はすっげー嫌いな人間以外なら、市販だろうがなんだろうがもらえればそれなりに嬉しいだろうし・・・ね？

今年もまた戦場になるであろう売り場を、先日一足先に覗いてきたのだ一昨年には無かったものがある。

「生チョコセット」

一昨年はいまいち自分では成功したと思えない生チョコを作ろうと思っていたので、去年はこれにはちょっと引かれた。
今年は何がでてるだろう？

あ、聞いてみたいんですが私からもらいたいという人いますか？

バーでバレンタイン時期に生チョコ出しますから、良かったら遊びに来て下さい(爆)

バレンタイン。

お菓子会社に洗脳されてようが、何を言われようが、女には大切なイベントであり、ひとつの戦いでもある。

今年の女性達は如何に戦うか？！

楽しみである。