そう言われることの重さ

旦那≠彼氏



前から気になっていた事。

「彼氏を旦那と呼ばれること」



これって実はものすごく負担なんです。
私だけかもしれませんが。





Q. 付き合ってますよね?


A. ハイ、付き合ってます。


でも付き合っている人ではあっても配偶者ではありません。

周りが「結婚するならいいのでは?」といっても、あくまでも現段階の位置は彼氏です




振り返ると友達にも結構いました。

人の彼氏を「旦那」と呼ぶ人。
自分の彼氏を「旦那」と呼ぶ人。

お互いの彼氏を「旦那」と言う彼女達を見ていたけど、私は自分の彼氏を「旦那」とは1回も言いませんでした。

相手の彼氏を「旦那」と呼んでくれ、と言われていたのでそれは気にしなかったし、逆に言われてもなんとなく「ん?」くらいの些細な違和感しかなかったから。


ただ、その当時にはまだ自分の彼氏を「旦那」と言わなかった理由が解らなかったし、考えた事もなかった訳で。



上京してきて、彼氏が出来て、グループ内の公認の仲とかいうやつになって。

ここで初めてはっきりとした違和感があった。


「あれ、今日は旦那は一緒じゃないんだ?」


しかし、まだ違和感が解っただけで、何がそうさせているかは解らないままだった。



その「違和感」が何か解ったのは結婚してからだった。

キッカケは夜遊びしてた時。

「友達とカラオケにオールで行く」と前々から言ってあったし、晩御飯の用意もした。
許可も下りてるのでこれといって不都合はない。
「気をつけて、楽しんでおいで」と送り出された。


楽しく騒いでいると、1人からこう言われた。

「旦那さん、ほっておいていいの?」

それをきっかけに


「怒られないの?」

「離婚されちゃうよ?」

「かわいそ〜う」



という冗談めかして言う声があがった。



不愉快な事この上なかった。



冗談なのはわかる。
でも、言った内容について不愉快なのではない。

「友達」と「妻」は遊んではいけないことなのか?

「妻」は「個人」ではないのか?


これ漫画家の「けら えいこ」さんもご自分の結婚生活を描いている漫画でもお書きになられていたのですが。


友達と遊んでいる私は「個人」として見られてない気がしたのです。
旦那とひとくくりで見られている、そんな気が。

同じようにとは言わないけど、仕事もしていた、もちろん家の事も。
親戚付き合いだって、近所付き合いだってそれなりにこなした。
それらの場はほとんどが「誰々さんの奥さん」という立場であって、そういう付き合いの場所だからかまわない。

でも友達とくらい「個人」でいたい。
そう思っちゃだめ?


きっとそこまで深く考えちゃいなかったと思うのですが、言った友達らもきっと「妻」になった時にこの気持ちがわかるでしょう。



離婚してそこらへんがものすごく苦痛だったことに気がつきました。

個人として認められないことの辛さ。
おかしな区別への不満。



何が言いたいかちょっと解らなくなってきましたが(苦笑)
気をとりなおして。


「旦那」という言葉にその苦痛が今でも想い出されるから「彼氏は旦那ではない」と言うのかなぁ?

としばらく思ってました。


それも多少あったけど、少し違うようです。

「公認の仲になると、旦那も彼氏もあんまりかわらない見方をされるようだ」



しかも性質が悪い事に、「旦那」と周りから言われた彼氏も「旦那」の様に立ち振る舞うのです。
大抵が友達がいると無意味にえらそうになったりして、心からムカツくことこの上なし。


扶養されてるなら多少気にせずいてやるが、お前は私を養ってるのかっ!?
優越感感じたいなら、他の事で感じてくれっ!



なぁ〜んてね。(怒)
普段はフツーに接してくれてるのに、なんで?と思う人もあったり。

男性がみんなそうだとは言いませんが、周りをみて・自分の今までを思い返していくとそういう人が多かったなあと思います。
きっと自分を含めて男運が無かったのでしょうってコトにしときます(笑)




私は我が強いからこう思うだけなのかもしれません。
もしかしたら私が全然「1個人」として認められないくらいダメ人間なのかもしれません。


だけど「彼女」だろうが「妻」だろうが「彼氏」だろうが「旦那」だろうが、全ての人がどんな関係であろうと「1個人」だということを忘れないでやってください。

そしてお互いが1人で遊びに来てる時に必要以上に相手のことを言うのはやめてあげて下さい。
そんなに心配しないでも遊びに出てきてるということは、「大丈夫だから」な訳だし、「個人」でいたい時だってあるのですから。

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